しょうこ
ainodesign の片瀬翔子です。
デザイン系の大学に通いながら10 種以上のサービス業を経験し、卒業後は注文住宅の営業マン、個人起業家のクリエイティブサポートを経て独立しました。
現在は「メッセージ」や「言葉」を仕事としている人へ、エンドユーザーの視点に立ったデザインをご提案することで、「ほしい!」を最大化させる仕事をしています。
この記事では、私がデザインを仕事にしようと決めるまでの原体験をまとめています。
空想ばかりしていた幼少期
私は小さい頃からとにかく想像するのが好きで、
移動中は、車窓から見える景色に「ここに恐竜がいたら」
寝る前にも昼間見た物語の続きを考え出したり・・・
とにかく体が止まれば空想がクルクルと浮かびだし、
イメージと現実を行き来しながら遊ぶ、そんな子供でした。
剣道を続けるうち、イメージは戦略に
高校になると、剣道の強豪校に入ってインターハイを目指すように。
強い相手にどう勝つか常にリサーチ(ビデオ研究)と検証(試合)を繰り返していました。
イメージ力をフル稼働させて戦略を練る日々を送った結果、3年最後の県大会では、気づけば全戦全勝。
これは私のイメージ力が成果として現れた初めての経験でした。
この経験が、「もっと自分のイメージを形にしたい」と強く思うようになったきっかけでした。そこで、モノづくりができるデザイン系の大学に進学しました。
イメージを形にする、デザインの世界へ
大学では「良いデザインをしたいなら目を養いなさい」と教えられ、軍資金を稼いでは国内外のアートや建築を巡る4年間を過ごしました。
- 北欧デザイン・アアルト建築を見るため北欧へ
- コルビジェ建築・バウハウス(産業デザインの原点)を見るためドイツ・フランスへ
- 現代アートや建築を身に直島・東京・京都へ
そうしたインプットを課題にアウトプットすることを繰り返していました。
一方、同時に、家電販売など10種類以上のサービス業を掛け持ちしていました。
はじめて会うお客さんから、短時間でヒアリングしながらと一緒にベストなものを選んで、購入してもらう。
売り場で繰り広げられる空中戦は、ゲームのように楽しく販売の仕事にも興味を持ちました。
そこで、建築としても好きなデザインでかつサービスや人を大切にしている工務店に就職しました。
営業マンでありながらブランディングからお引き渡しまで関われる立場に
入社した工務店では、3か月目で「新商品の立ち上げメンバーね!」と社内の新ブランドのコンセプトメイクからブランディングに関わることに。
徹底的に「お客さんは誰?」を考え、ターゲットに合わせて展示場のインテリア、資料や営業マンの立ち居振る舞いに反映していきました。
上質な暮らしを提案するため、自分でも歳時記やライフスタイルの雑誌を読み漁り、茶道教室や着付け教室に通い、暮らしを大切にする人がどんなことに「いいな」と思うのかを徹底的に自分の価値観にも刷り込んでいきました。
その姿勢を認められ、見学会のインテリア選定、ニュースレターの作成、顧客育成の仕組み化や営業資料のデザインなどフロント・営業の運営にかかわるほとんどの業務を任されました。
在宅でクリエイティブサポートに従事
退職後は、産後3か月で東京の個人起業家さんの下へ赴き、在宅で起業家さんのサポートを行うことになりました。
「頼まれごとは試されごと」と自分に言い聞かせて、頼まれたことは何でもやってみました。子どもを寝かしつけながら夜遅くまで試行錯誤・・・という毎日でした。
在宅で少人数のチームでしたのでここでもイメージ力はフル稼働。
わからないことは自分で調べ、できるようになるには何が必要か考え、
必要ならパソコン教室に通って制作したこともありました。
そして、一つずつ「できる」ことを増やしていった結果、ビジネスにおける“集客などのフロントからバックエンドの構築”までの一連の流れを、「仕組み構築から運用」まで担当できるようになっていました。
制作ディレクション で戦略とデザインを一緒にすることの面白さに気づく
これまで、様々な立場で
川上(ブランディング戦略や営業)
から川下(顧客対応やアフターフォロー)
まで担当してきました。
おかげで、考えた「イメージ・戦略」が「現実(エンドユーザーは)、どんな反応なのか」を傍で検証し続けることができました。
広告の運用も検証方法を勉強してからどんどん楽しくなり、外注時2,000円代だった1リストあたり単価を、1/4の500円代にまで下げることに成功。
とくにこれまでの営業・販売経験をデザインに活かせる、LP制作やディレクションは時間を忘れて没頭するほど楽しく、「もっと勉強したい!」と自腹でオンラインスクールに通い、自分でも制作できるようになりました。
目を養うことも続けていて、LPやデザインの他社ストック&分析は300種類を超えていました。
人生でやりたいことは?
実力者でもある起業家さんの下での業務は「天職かな?」と思えるほど楽しく、毎日新しい発見もありました。
経営者向けにコンサルティングを行う会社でしたので、プロフェッショナルな思想の元、自分のやりたいことをビジネスとして思いっきり楽しんでいる経営者の方々にお会いする機会も多かったです。
そんな環境に置かれ、徐々に
「私の本当にやりたいことはなんだろう?」
と考えることが増えていきました。
私が人生をかけてやりたいことは・・・?
できる、できないは置いておいて、
本当にやりたいと思っていることは何だろう・・・?
半年以上悩んだ末、自分のコンプレックスにビジネスを通して向き合うべく、独立することを決めました。
好きなのに「つくれない」自分との葛藤
こうして書くと会社・上司に恵まれて多くのことを任せてもらい、「何が不満なの?」と言われそうな経歴ですが、私はことモノづくりに関しては、「挫折・失敗しまくり」の30年間を送っています。
イメージやアイデアはいくらでも浮かぶのですが、それを自分の力で「形にできない」状態が長く続いていました。
図工は大好きで、制作も提出も欠かしたことがないのにいつも成績表は「3」。
大学でもコンセプトやアイデアは出ても図面や模型で台無し・・・ということばかりでした。大好きな建築でも設計士にはなれない。
自分のイメージするものが自分の手で作れないが故に、デザインやモノづくりにはずっと自信がありませんでした。
営業やクリエイティブサポートをしていながら、ずっと「つくれない自分」に劣等感を抱き、設計士やデザイナーに憧れていました。
そんな思いもあり、いつもどこかで
「私だからできるデザイン」を探していました。
やっと見つけた、セールスデザインという考え方
そんな折、出会ったのが
メッセージ・戦略をデザインに反映させる
「セールスデザイン」でした。
美しい・かっこいいだけのデザインではなく
「売れる・反応が取れるデザイン」です。
- イメージや雰囲気といったふわっとした価値観を使わない
- 戦略を随所に反映できる
- デザイン後の反応が検証しやすい
- 構成や考え方が営業と似ている
といった点で、クオリティを上げる仕組みがわかりやすいデザイン手法でした。
デザインひとつで集客できるお客さんも変わるので、
制作することがどんどん楽しくなり、のめりこんでいきました。
そして、この技術を高めれば、
メッセージや戦略を武器にしている人を
強力にサポートできると確信しました。
正しい価値を正しいお客さんへ当たり前に届けたい
私は、
サービスや商品には自信があるけど、デザインはよくわからない。
やりたいことがあるのに制作の段階で躓いている人に、
セールスデザインを使い、もっと思い切りビジネスを楽しめるようにサポートがしたいと考えています。
そして、本当に価値を必要としている人に、必要な価値が当たり前に届き幸せになる人が増え続ける世の中にしていきたい。
そんな想いで、「Aino design」を立ち上げ、「セールスデザイン・ディレクター」として事業をスタートさせました。
Aino design
代表 片瀬翔子
1988年生まれ
静岡県浜松市出身
静岡文化芸術大学デザイン学部卒業
好きなもの・コト
旅
国内・海外/一人・家族・友達 問わず大好きです。
一人だと建築やアート巡りをすることが多いです。
宿の多くはゲストハウス。
旅に出ると気持ちまでオープンになります。
好きな旅先
北欧(フィンランド・デンマーク・スウェーデン)
京都(下賀茂神社・詩仙堂はよくいきます)
直島(現代アートやインスタレーション好き)
沖縄(海好きになった)
これから行ってみたいのは
トルコ
宮古島
メキシコ
インド
などなど…まだまだたくさん!
行くときはガッツリしおりを作って
行く前から楽しみます。
マンガ・アニメ・TV
サブカルチャー全般好きです。
定期的にネットカフェに引きこもります。
▼好きな作品
ジブリ全般/のだめカンタービレ/暁のヨナ/高嶺と花/七つ屋志のぶの宝石匣/彼方から/凪のお暇
東京喰種/サイコパス/進撃の巨人/HUNTER×HUNTER/幽遊白書/るろうに剣心
ジャイアントキリング/デビルズライン/
バケモノの子/星を追う子供/刀語/
▼好きな番組
クレージージャーニー/月曜から夜更かし/ピタゴラスイッチ/ミミクリーズ/サイエンスゼロ